もくじ
投資の神様
株や投資をしている方であれば絶対知っているウォーレン・バフェットさん。
ベンジャミン・グレアムに影響を受け、価値があるのに割安になっている株を購入するスタイルで投資を行っていますね。2008年には世界長者番付で1位になったこともあります。純資産が620億ドル。想像がつきません( ̄▽ ̄;)
そんな神様が筆頭株主&会長&CEOを務めるのがバークシャーハサウェイです。
そうそうこの人、美しいですね。だれがアン・ハサウェイじゃーい(; ・`д・´)
VYMとバークシャーの成績
アメリカ高配当株ETFとしてバンガード社のVYMがあります。年間配当利回りが3.2%(2月2日現在)、投資先もジョンソンン&ジョンソンやファイザー、エクソンモービルなど、アメリカ大企業ばかりで安定感があり私は好きで購入を続けています。しかし最近気になる事が、安定的に配当をもらい続けること+キャピタルゲインが欲しいということです。
配当で安定的に小銭をもらいつつ、キャピタルゲインで配当金でもらえる分を数年分まとめて前払いしてほしい。そういう気持ちがわいています。キャピタルばかりを狙うのはしんどいし、失敗も怖い。でも、安定的な配当収入はそれなりの金額を積まないと複利の効果が薄い。
そこで気になるのがバークシャーです。バークシャーは配当金がありません。その代わり、株価をあげるための努力をおしみません。2018年7月18日のBloomberg記事にもそのことが書いてありました。
米バークシャー・ハサウェイの株主は、ウォーレン・バフェット氏を悩ませている1090億ドル(約12兆円)の手元現金の恩恵を近く受ける可能性がある。
バークシャーの取締役会は17日、自社株買いの上限を撤廃すると発表した。同社の会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるバフェット氏はさらなる買収対象を探すよりも利益を還元する裁量が広がる。バフェット氏とチャーリー・マンガー副会長の2人が今後、株価は「控えめな判断でバークシャーの本質的価値を下回っている」と見なせば、いつでも自社株買いを行えると同社は明らかにした。(Bloomberg記事より引用)
株価を上げることで、株主に恩恵をもたらしてくれるのです。
それでは、2010年~2018年までのVYMとバークシャーの株価推移比較です。ロイターで見れる最長期間で検証するので、暴落暴騰によって違いはありえます。2006年11月1日の終値~2019年2月1日終値で計算を行います。
まずはVYM
(ロイターHPより引用)
2006年11月1日の終値は50.68ドル、2019年2月1日の終値は83.02ドルですので32.34ドルのプラスです。63.8%の上昇です。
続いてバークシャー・ハサウェイです
2006年11月1日の終値は107.10ドル、2019年2月1日の終値は313.875ドルですので206.775ドルのプラスです。約193%の上昇です。
これだけ見るとバークシャー・ハサウェイの方が値上がり率で運用成績がよく見えます。
また注目すべきは2009年2月1日の株価。リーマンショック後どちらも一番株価が下がった時です。
VYMは安値25.05ドルと2006年11月1日の株価より-25.63ドル減り、約50%も値下がりしています。
それに対してバークシャー・ハサウェイ安値73.50ドルと2006年11月1日の株価より-33.6ドル減り約32%の値下がりにとどまっています。
ディフェンシブ銘柄としてVYMは優れていると考えていましたが、意外にもリーマンショック後はバークシャー・ハサウェイの方が値下がり率が低かったことに驚きました。ただし、VYMにはバークシャーには無い配当金があります。しかし配当金には次の問題が・・・
配当金には課税がある
そう、税金です!御存じの通りアメリカ株には、現地課税10%と日本での課税20.315%がかかります。外国税控除で還付される部分もありますが、ここでは複雑(めんどう。。)なので省略します。笑
以下が2006年~2018年までの配当金額です。
2006年: 0.175
2007年: 1.357
2008年: 1.443
2009年: 0.888
2010年: 1.091
2011年: 1.327
2012年: 1.593
2013年: 1.749
2014年: 1.908
2015年: 2.149
2016年: 2.206
2017年: 2.401
2018年: 2.649
合 計: 20.936
もし仮に税金を完全無視した場合20.936ドルが2018年まででもらえます。VYMは2006年11月から現在まで32.34ドルのプラスがありましたので、これに配当金を足すと53.276ドルになり約105%の値上がり率になります。税金分を引かなかったとしても、バークシャー・ハサウェイの値上がり率には及びませんでした。
VYMよりバークシャーが買いなのか?
以上の結果から私個人としては、ディフェンシブとしての面、株価上昇の面からみてもバークシャー・ハサウェイは買いなのかと思います。ただ、配当金が出ることに対して課税があったとしても安心できる、大手優良企業に分散投資できるという点では、VYMの安心感は大きいと思います。
リスク分散としてVYMなどのETFを買いつつ、キャピタルゲインを狙ってバークシャー・ハサウェイを買うことが少しでも資産を増やす1手になるのではと思いました。